このたび、北洋銀行様から「ほっくー基金」のご支援をいただきました。
北洋銀行様では、「ほっくー基金選定協議会」における協議を踏まえ、北海道の「生物多様性」に取り組んでいる団体に「ほっくー基金」を贈呈されています。
当基金は平成22年の設立以来、延べ26団体に贈呈されています。SWSPもこの1団体に選定されました。
右の写真はさけ科学館で行われた贈呈式の様子です。
以下に有賀共同代表の挨拶文を掲載します。
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札幌ワイルドサーモンプロジェクト 共同代表の有賀 望です。
このたび、北洋銀行様の「ほっくー基金」からご支援をいただくことになり、まことにありがとうございます。
我々のプロジェクトは、札幌のシンボルでもある豊平川のサケをより自然に近い形にするための取り組みです。
豊平川のサケは、水質の悪化などによりほとんど見られなくなった時期がありましたが、1978年に起こった「カムバックサーモン運動」で、稚魚の放流が再開され、その後、豊平川に親ザケの遡上が復活したことは、札幌市民の誇りとなっています。
現在の豊平川は、サケが海から遡上して川で自然産卵し、役目を終えたホッチャレを目当てにオジロワシがやってきたり、春には川底から泳ぎ出てきた稚魚が見られたりします。190万人が住む都市の河川でありながら、サケを介した河川生態系もよみがえりました。
2004年から約10年間に及ぶ調査の結果、豊平川に戻ってくるサケのうち、約7割が自然産卵から生まれた野生のサケであることが分かり、豊平川の自然産卵で生き残りやすい時期の野生魚が多いことも明らかとなりました。
古来よりサケが遡上していた豊平川においては、自然の力でサケを維持させることが、本来の姿を取り戻す事につながるだろうと考えました。
そこで、野生のサケを優先的に保全していくにはどうすればよいか?研究者をはじめとして、河川管理者、行政、市民の有志の方々などが集い、2014年に「札幌ワイルドサーモンプロジェクト」が発足しました。
活動は二年目を迎え、より多くの市民にプロジェクトを知っていただき、参加していただけるよう、活動の幅を広げたいと考えております。
北洋銀行様からいただいたご支援は、実際の活動に非常に役立つことはもちろんですが、「がんばれよ!」と大きな声を掛けていただいたように感じられ、我々一同、大いに励まされています。
この応援に恥じないよう、今回のご支援を有効に活用して、目標に向かって精力的に取り組んでいく所存ですので、引き続き温かく見守っていただければ幸いです。
本日は誠にありがとうございました。
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