午後3時に札幌市役所11階の市政記者室を訪ね、「さけ科学館30周年記念フォーラム」(11月3日)と、フォーラムでいよいよお披露目を迎える「札幌ワイルドサーモンプロジェクト」の概要について、集まってくださった記者のみなさんにレクチャーを聞いてもらいました。
レクチャーにあたったのは、公益財団法人札幌市公園緑化協会・札幌市豊平川さけ科学館館長の岡本康寿さん、札幌市公園緑化協会西岡公園事務所学芸員の有賀望さん、水産総合研究センター北海道区水産研究所主任研究員の森田健太郎さん。いずれもswsp共同代表を務める3人です。
どの記者さんも、とても熱心に説明を聞いてくださり、矢継ぎ早の質問を受けました。
以下が記者発表の一部内容です。
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記者さん「カムバックサーモン運動との関係や、違いは?」
swsp「カムバックサーモン運動は、豊平川で途絶えてしまったサケの回帰を市民の放流活動によって再開させることが当面の目標だったと思います。それが果たされ、そのうえ親魚の7割を野生魚が占めるようになったいま、札幌ワイルドサーモンプロジェクトは、豊平川のサケたちが自然状態でずっと世代交代していける状態を目指そうとしています。カムバックサーモン運動が次のステップに踏み出す、とお考えください」
記者さん「サケ放流に順応的管理の手法を用いた例が、ほかにもありますか?」
swsp「順応的管理は、近年とくに野生動物保護管理の場面で実践が進み、エゾシカの個体数管理もその一例です。でもサケの放流に応用するのは、国際的にみても前例がないと思います」
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きっと市民のみなさんもこのプロジェクトに関心を寄せてもらえると期待が膨らみました。